リラクゼーションの本来の意味は、交感神経の働きが抑えられ、副交感神経が優位になっている状態をさしますが、広い意味では息抜きや気晴らし、癒しなど、ストレスを解消する方法の意味にもなっています。

ストレス解消をネットで検索すると本当にいろいろなものが出てきます。ヨガ、温泉、アロマテラピー、エステ、最近はスピリチュアルも目立つようになってきました。ここまで多いと、自分に合うものを探すのも一苦労です。

リラックスしたり、リフレッシュしたりするのは悪いことではありません。しかし、あまりのめりこみすぎると思わぬ落とし穴があったりもします。特にストレスがかかってつらい状況にあるとき、『癒されたい!』と思っているなら、注意が必要です。

癒しというのは自分の問題を第三者に『丸投げ』している状態です。その瞬間は癒されて、つらいことや苦しいことが解消されたように感じますが、問題はそのまま放置されたままです。根本的な解決にはなっていません。そうすると、もっと強力な癒しを求めるようになってしまいます。

行き過ぎると、不倫にはまってしまう人もいます。最近は仕事のストレスや家庭内の不和が原因で不倫に走ってしまう人もいるようです。お手軽に不倫相手を探せるサイトが増えているのも一因かもしれませんが…。

しかし、不倫というのは相手の配偶者や職場にばれると、厄介な問題が増えることになってしまいます。癒されるどころの話ではありません。

また、スピリチュアルをきっかけにカルト宗教にのめりこんでしまう人もいます。カルトは勧誘の仕方がじつに巧妙です。最初は占いや、治療やリラクゼーションを装って近づいてきます。大学生にはサークルとみせかけて近づいてくることも多いようです。

とくに現代は、誰もが先行きに不安を感じています。そうした不安をたくみについてきます。何か問題を抱えていて不安を感じているときは注意が必要です。

こういったものにひっかからないようにするにはどうすればよいのでしょうか?精神科や心療内科で行われる『認知行動療法』にヒントがありそうです。認知行動療法は、パニック障害など、強度のストレスからくる症状を治療するために行われます。

この治療の基本は自分がどんな状況に置かれているか、それに対してどんな感情をいだいているか、どんな行動、対処方をとっているかを記録して、自分自身を客観的に見ることから始まります。それをお医者さんなど、治療にあたる人が見てその状況を再現しながら、状況を打開する方法を探すのです。

この治療法のように、自分の行動を記録し自分の抱えている問題と感情に注意を払うと、冷静に対処できるようになります。

また、自分の感情を数値化するのも効果があります。例えば、感情に1から10のレベルを設けて、『今の状況はどのレベルか?』という問いかけを自分にしてみるのです。1や2など低いレベルだったら、その感情をもたらした原因を細かくチェックします。そうすることで、いやな気分になっても、自分を保つことが容易になります。

リラクゼーションや癒しはほどほどにとどめて、今の自分の状態を常にチェックすることもストレスとうまく付き合うためには大事なのです。