SNSは世界中の人と交流がもてたり、本当に便利です。SNSで知り合った人が遠くからはるばる訪ねてきてくれるということも珍しくありません。しかし、最近では、SNSにのめりこむあまり、『SNS疲れ』を感じる人も出てきているようです。

SNS疲れというのは、いいね!の数を異常に気にしたり、常に更新をチェックしなくてはならないという脅迫観念にかられたりすることでおきます。こうなると、立派にストレスです。

SNSというのは、一般的にその人が楽しいと感じたことだけを載せる傾向があります。ひらたい話、『ほら、見て見てー』と自分の幸せを見せびらかしている状態です。しかし、幸せというのは、人生の一部でしかありません。つらいこと、苦しいことは誰にでもあります。

気分が落ち込んでいるときに、そういった幸せを凝縮したようなものを見せられると、ますます落ち込んでしまいます。また、自分の投稿の反応が薄ければ、いったい何がいけなかったのかと考え込んでしまう人もいるようです。リア充感を出すために、自分とはかけ離れたキャラクターを演じて、ますます悪循環におちいってしまうこともあるようです。身体醜形障害という、自分が醜いと思い込んでしまう病気を発症してしまう例も報告されています。

SNSで自分と他人をしょっちゅう比較していくうちに、自己肯定感が下がっていってしまうことがわかっています。SNSを見るたびに落ち込んだり、取り残されたような気分になることが増えていたら、黄色信号だと思ったほうがいいでしょう。

実際に、『Vol14.全国消費者価値観調査』でSNSのユーザーを対象にアンケートをとったところ、53%が『SNSを面倒だと思っている』という結果が出たそうです。実はもうやめたいと思っている人が増えているようです。

さらに別の調査では、『リア充投稿にうんざりする』というアンケートに、『イラっとしない』と答えた人は37.6%にとどまったという結果も出ています。自分の投稿でリア充を装ったという人は、『よくある』『たまにある』『一度だけある』というひとをあわせると、55%近くになりました。

こうなると、一種の依存症です。依存症は一瞬で快楽が得られる分、喪失感も早く襲ってきます。そして、ますます強烈な充実感を味わいたくて、ますますのめりこんでしまう悪循環を生んでしまいます。

これは、麻薬やアルコール、ギャンブルの依存症とまったく同じ経過なのです。こうなったら、いっそ、SNSをやめてしまったほうが健康的だと思うのですが、すぐにはやめられないのも依存症の特徴です。

やめたいのにやめられない…。それなら、まずは見る時簡を制限してみることからはじめてはどうでしょうか?『寝る前には絶対見ない』『見るのは夕食後だけ』など、ルールを決めるのです。見なくても意外と平気なことに気付く人も多いようです。

または、何か趣味や資格取得の勉強で、自分を忙しくし見る時間を減らすという方法もあります。実際、国家試験の勉強が忙しくてSNSを見なくなったら、調子が良くなったという人や、ガラケーに戻したら気分が良くなったという人もかなりいます。

SNSは基本的に道具の一つに過ぎません。道具を上手に使うには、一人ひとり、自分にあった工夫が大事です。